貿易風の解説
赤道付近で強い日射のために生じた上昇気流は、圏界面付近を極に向かって流れるが、地球の自転によるコリオリの力を受けて次第に東寄りに向きを変え、緯度30度付近で滞留するため、下降気流となって海面(地表面)に吹き下りる。これが亜熱帯高気圧であるが、ここから、先に述べた上昇気流により生じた赤道付近の低圧部に向けて南北から吹き込む気流が貿易風である。北半球では北風、南半球では南風になるはずだが、やはりコリオリの力の影響を受け、北半球では北東貿易風、南半球では南東貿易風となる。
高さは8?10kmで、2?3kmの高度を境に二層に分かれる。上層は高温で乾燥しており、下層は低温で湿っている。上層の貿易風には風速の大きいところがあり、偏東風ジェット気流と呼ばれている。
エルニーニョが発生すると貿易風は弱まり、異常気象の原因となる。ラニーニャ発生時は逆に強くなる。これは、太平洋赤道上の気圧が、エルニーニョの時は西高東低で東風を阻害し、ラニーニャのときは西低東高で東風を助長するためである。
開けた海洋では一年中ほとんど同じ風向の貿易風が吹くが、陸地に近い所やインド洋北部では、季節風の影響力が強いため一定ではない。
貿易のために帆船がこの風を利用して海を渡ったことに由来する。
ただし、もともとは「決まったコースを吹く風」という意味であった。中世後半の英語(中英語)においてtradeは、現在の英語で言うpathやtrack、つまり経路や通り道を意味しており、貿易とは無関係の用語であった。この頃航海者の間では"the wind blows trade"(風は決まった経路を吹く)という言葉が使われていた。
しかし18世紀になって、大西洋を横断していたイングランドの商船団の間でこの言葉が重要視されるようになり、やがてtradeは(foreign) commerce((外国との)商業的な取引、貿易)と同じ意味を持つようになった。この用法は市民や言語学者の間にも浸透し、現在に続いている。
本来の意味からすれば、「恒風」「恒向風」といった訳語が考えられる。また、恒信風、熱帯東風といった別名もある。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
名前の由来は少し笑ってしまう程単純です。
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